性感染症の多くは無症状のまま進行します。
「症状がないから大丈夫」は危険です。クラミジアは約半数、梅毒・淋菌も一定割合が無症状。
気になるリスクがあれば、まず検査を受けてください。治療は早いほど、完治しやすく、後遺症を防げます。
心当たりの症状・リスクに合わせて、必要な検査を組み合わせてご提案します。
日本で最も多いSTD。無症状のまま広がりやすい。
クラミジア・トラコマティス(細菌)
1〜3週間
性器・口・肛門性交、母子感染
放置するとどうなる?
⚠ 無症状でも炎症は進行する
⚠ 不妊症・子宮外妊娠の原因になる
⚠ HIV感染リスクが3~5倍に上昇する
PCR法(尿・腟分泌液・うがい液)
結果:3〜5営業日
アジスロマイシン(1回内服)
またはミノサイクリン(7日間)
✔ 適切な治療で完治できます
💡ポイント
治療後2週間以降に治癒確認検査を。パートナーも同時に検査・治療を受けることが「ピンポン感染」防止に必須です。
強い症状と耐性菌リスク。確実な治療が重要。
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)
2〜7日
性器・口・肛門性交
放置するとどうなる?
⚠ 多剤耐性淋菌が増加中。治療薬が限られるため確実な治療が必要
⚠ 放置で精巣上体炎・骨盤内炎症性疾患(PID)のリスク
PCR法 (尿)
結果:3〜5営業日
セフトリアキソン(点滴・注射、1回)
✔ 適切な治療で完治できます
💡ポイント
注射後2週間以降に治癒確認検査を。
咽頭感染は無症状が多く見落とされやすいため、オーラルセックスのリスクがある方は咽頭PCRも検査を。
クラミジア・淋菌が陰性なのに症状が続く方
マイコプラズマ・ジェニタリウム、
ウレアプラズマなど
1〜5週間
性交渉全般(オーラルも含む)
放置するとどうなる?
⚠ 抗生物質が効きにくいことがある(耐性に注意)
⚠ 慢性前立腺炎・精巣上体炎のリスク)
⚠ クラミジア・淋菌が陰性でも尿道炎症状が続く場合に疑う
PCR法(マイコプラズマ・ウレアプラズマ)
シタフロキサシン または ドキシサイクリン(7日間)
✔ 適切な治療で完治できます
💡ポイント
クラミジア・淋菌陰性で症状が続く場合に積極的に検査を。治療後に症状・検査値の改善を確認します。
男性は無症状でパートナーに繰り返しうつすことも。
トリコモナス原虫
5〜28日
性交渉(タオル等の間接接触でも感染しうる)
放置するとどうなる?
⚠ 男性が無症状のままパートナーに繰り返しうつす「ピンポン感染」
⚠ HIV感染リスクの上昇
⚠ 妊婦:早産・低出生体重のリスク
顕微鏡検査・PCR法
メトロニダゾール(内服7日間 または 単回大量)
✔ 適切な治療で完治できます
💡ポイント
必ずパートナーと同時治療を。服薬中はアルコール禁忌です(ジスルフィラム反応)。
完治しないが、薬で症状と再発をコントロールできる。
単純ヘルペスウイルス(HSV-1/HSV-2)
2〜10日(初感染)
性器・口・皮膚粘膜の直接接触
放置するとどうなる?
⚠ 完治しない(神経節に潜伏して再発を繰り返す)
⚠ 無症状でもウイルスを排出し感染させる(不顕性感染)
⚠ 妊婦:新生児ヘルペスのリスク(帝王切開の適応になることも)
水疱から検体採取・PCR法
(視診でも診断可能)
抗ウイルス薬(アシクロビル・バラシクロビル)内服
再発予防:毎日服薬する「抑制療法」も可能
⚠ 根治はしない(症状・再発コントロールが目標)
💡ポイント
根治はできませんが、薬で症状を大幅に抑えることができます。
再発が多い方は「抑制療法(毎日内服)」が有効です。再発時も早めの受診で症状期間を短縮できます。
イボが増大する前に早めの治療を。HPVワクチンで予防可能。
HPV 6型・11型など
3週間〜8か月(平均2〜3か月)
性器・肛門周辺の皮膚粘膜接触
放置するとどうなる?
⚠ 治療しても再発しやすい(ウイルスが残存するため)
⚠ 放置するとイボが増大・拡大する
⚠ HPVワクチン(9価)でコンジローマの原因型(6・11型)を予防可能
視診
液体窒素(冷凍凝固)・ベセルナクリーム(イミキモド)・外科的切除
⚠ 再発することがある(繰り返し治療が必要な場合も)
💡ポイント
治療を繰り返す場合があります。
HPVワクチン(シルガード9)はコンジローマの原因型を含む9種類に対応しており、未感染の方には接種を検討してください。
近年急増。症状が消えても放置は危険。早期治療で完治できます。
梅毒トレポネーマ
感染から3週間〜3か月(第1期)
粘膜・皮膚の直接接触、母子感染
放置するとどうなる?
⚠ 近年急増中。20〜40代で特に増加(特にMSM)
⚠ 第3期以降:心臓・神経・眼などに不可逆的な障害
⚠ HIV共感染リスクが高まる
血液検査(梅毒RPR + TPHA法)
アモキシシリン(28日間内服)またはペニシリン筋注
✔ 早期治療で完治できます
💡ポイント
早期に発見・治療すれば完治できます。
「症状が消えた=治った」は誤り。症状が自然消失しても菌は体内に残っています。心当たりがあれば必ず検査を受けてください。
抗生剤使用後や免疫低下時に発症しやすい真菌症
カンジダ・アルビカンス
(真菌・カビ)
常在菌のため潜伏期間なし
(免疫低下・抗生剤使用が契機)
性交渉、自己感染(腸管→性器)、抗生剤使用後
放置するとどうなる?
⚠ 糖尿病・免疫抑制状態で重症化しやすい
⚠ 抗菌薬使用後に発症しやすい(腸内菌バランスの乱れ)
⚠ 繰り返す場合は糖尿病などの基礎疾患を検索する必要がある
顕微鏡・視診
抗真菌薬外用
✔ 適切な治療で完治できます
💡ポイント
再発しやすい疾患です。糖尿病や免疫疾患がある方は基礎疾患の管理も同時に行うことが重要。
当院では内科診療との連携も可能です。
包茎・不衛生・感染が原因。原因を特定して治療。
細菌・カンジダ・刺激
(石けん・コンドームなど)
原因による(数日〜)
性交渉・不衛生・包茎による自己感染
放置するとどうなる?
⚠ 包茎の方は繰り返しやすく、根本的な治療(環状切除術)も選択肢
⚠ 放置で尿道狭窄・閉塞性亀頭炎・陰茎がんリスク
⚠ 糖尿病は重症化しやすい
分泌物の培養・塗抹検査(原因特定)
必要に応じてSTD検査も
原因菌に応じた抗菌薬または抗真菌薬(塗り薬・内服)
包茎が原因の場合は手術も
✔ 適切な治療で完治できます
💡ポイント
原因菌を特定して治療することが重要です。
パートナーが感染源のこともあるため、STD検査もあわせて受けることをお勧めします。
包茎で繰り返す方は根本的な手術治療もご相談ください。
性感染症は早期発見・早期治療が重要です。
多くのSTDは無症状のまま進行し、パートナーへの感染が広がります。
北仙台駅徒歩1分、プライバシーに配慮した個室診察室で対応します。